胸が痛い ・意識を失った 歩いた時に胸が圧迫される ・むくんでいる 坂道、階段を昇ると息がきれる ・ふらつく 動悸がする ・夜中にせきが出る 脈が乱れる ・夜中に息が苦しくて座る 血圧が高い、低い ・歩くとふくらはぎが痛くなる 夜中や早朝に胸が圧迫される ・ふくらはぎが腫れる、痛む めまいがする ・ふくらはぎの静脈が浮き出る
・狭心症・心筋梗塞・不整脈・心臓弁膜症・肥大型心筋症・拡張型心筋症・解離性大動脈瘤 ・胸部大動脈瘤・腹部大動脈瘤・高血圧症・低血圧症・糖尿病・メタボリック症候群 ・脂質異常症(コレステロール・中性脂肪が高い)・ニコチン依存症 ・深部静脈血栓症・血栓性静脈炎・下肢静脈瘤・片頭痛・その他内科一般
血液を全身に送るポンプの働きをしている心臓には、心臓の筋肉に栄養を送り込むための専用の血管「冠動脈」があります。 その冠動脈がさまざまな原因で細くなったり内腔がせまくなったりすると、心臓に十分な血液が送られなくなり心臓の働きが滞ってしまいます。これを「虚血性心疾患」といいいます。 症状 冠動脈が狭くなり、一時的な心筋虚血に陥る状態をいいます。典型的な胸痛(胸の不快感、圧迫感、締め付けられる感じ)はもちろん、喉や顎に放散する痛み、左肩や上腕の嫌な感じやしびれ感が狭心症の症状である可能性もあります。冷汗を伴っていれば重症である可能性もあります。狭窄の原因の多くは動脈硬化ですが、血管が痙攣して狭窄し症状を起こすこともあります。動脈硬化は血管の内側にコレステロールがたまって粥状の塊ができ、血管の内腔を狭くします。血管の老化現象と関係があり、中高年から急増しますが、近年は若い人にも増えています。
冠動脈が閉塞することによって心筋に血流がいかなくなり(虚血)、その部分の心筋が死んでしまう(壊死)状態をいいます。閉塞する原因は粥種(コレステロールがたまって出来る粥状の塊)の破裂に伴う血栓形成によるものが大半を占めてます。 症状 突然発症し、30分以上続く強い前胸部痛が80%~90%を占めますが、呼吸困難、息切れ、失神発作など非典型的な場合もあります。また5%ほどは無症状で経過し、健康診断などで後になって診断される事があります。特に糖尿病合併者や高齢者ではその傾向が強く、症状が明確でない事があります。
多くの人が「脈が乱れる」とか「検診で不整脈と言われた」などを訴えて受診されます。その多くは期外収縮という脈が抜ける不整脈です。不整脈があると「病気」と考えがちですが、不整脈は多くの方にみられます。不整脈で治療が必要なのは、心臓に期外収縮の原因となる病気があるかどうかが大事です。 例えば心筋梗塞や弁膜症、心筋症などといった病気が隠れていないかどうかです。心臓の病気が見つからず、期外収縮のみの患者さんは通常、治療や生活制限は必要ありません。 症状 ドキッとしたり、ドキドキしたり、色々な症状が出ます。しかし、自覚症状は患者さんによって異なります。動悸を訴える人が多いのですが、何も感じない人もいます。なぜ人によって症状が違うのか、その理由については、今のところ分かっていません。
「生活習慣病」という言葉を聞かれた事があると思います。一昔前は「成人病」と呼んでいましたが、平成8年に当時の厚生省の指導により、「成人病」から「生活習慣病」へと名称変更されました。「生活習慣病」は1つの病気ではありません。遺伝的要因を基礎に、 子供の頃から誤った生活習慣が、高血圧・糖尿病・高コレステロール血症などを引き起こし、ついには心筋梗塞・脳梗塞や癌に至るまでの、とてつもなく大きな範囲症候群なので す。 ★高血圧★ 日本人の大部分が本態性高血圧と呼ばれる高血圧で、その他に腎動脈の狭窄、甲状腺や副腎という臓器から出るホルモンが原因で起こる二次性高血圧があります。生活習慣病に関係するのは、本態性高血圧です。本態性高血圧は、その体質が遺伝しやすい事が知られています。
人は魚から進化しました。塩(NaCl)の豊かな海水から、塩(NaCl)にいつありつけるか分からない、陸上での生活に適応するように進化する過程で、塩(NaCl)を体の中に貯めておく機能が発達したのです。 その働きを担っているのが腎臓です。ところが、文明社会が発達し、塩(NaCl)が調味料として贅沢に使えるようになると、余分に摂取した塩(NaCl)を腎臓から排泄しなければならなくなりました。 正常の血圧では、余分な塩(NaCl)を排泄できない腎臓の機能であるため、血圧を上昇させることにより、余分な塩分(NaCl)を排泄させる必要が出てきました。これが高血圧なのです。高血圧は、いわば進化のプロセスに逆行して、人類が塩(NaCl)の過剰摂取をした結果といえるのです。
低比重リポタンパク質(LDL)に含まれるコレステロールを悪玉コレステロールと呼んでいます。この低比重リポ タンパク(LDL)は、酸化されて酸化LDLになり、血管の壁に取り込まれます。血管の壁に取り込まれた酸化LDLは、マクロファージという細胞に食べられ、蓄積していきます。この蓄積したものがプラークという血管の壁の”こぶ”になります。 このように、動脈硬化を進展させるため、悪玉コレステロールと呼ばれています。一方、高比重リポタンパク(HDL)に含まれるコレステロールを善玉コレステロールと呼んでいます。高比重リポタンパク(HDL)は、血管の壁に蓄積したコレステロールを血液中に引き戻し、肝臓で処理します。動脈硬化の進展を防ぐため、善玉コレステロールと呼んでいます。